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☆シェイプアップ大作戦1
老若男女にかかわらず、シェイプアップをトレーニングの目的と
する方が非常に多いですよね。ところで、そもそも“シェイプアッ
プ”ってどういうことを言うのでしょうか。スタイルを良くするこ
と?では・・・スタイルを良くするとは?ただ痩せればいいの?
簡単にシェイプアップを定義してみると、「身体のアウトライン
を際だたせ、メリハリをつける。」といったところでしょうか。今
回はシェイプアップについて、トレーニングからのアプローチの方
法を説明していこうと思います。
トレーニングからのアプローチ
身体のアウトラインを形作っているのは筋肉であり、中でも大筋
群と呼ばれている大胸筋、広背筋、大殿筋、大腿四頭筋などが重要
です。上記以外の筋肉でも、肩の筋肉や腹筋などもアウトラインの
形成に重要な筋肉です。アウトラインを整えるには、これらの筋肉
を鍛え、ある程度肥大させる必要があります。
では、身体のアウトラインを崩す一番の大敵は何でしょうか?
それは皮下脂肪です。どんなに素晴らしいバランスで筋肉が付いて
いても、その上を分厚い皮下脂肪が覆ってしまえば、意味がありま
せん。つまり、アウトラインを際だたせていくには、筋肉を鍛える
のと同時に皮下脂肪を落とすことが必要なのです。これを非常に極
端に行った例がいわゆるボディービルのコンテストにむけたトレー
ニングなのですが、一般的には筋繊維が見えるような仕上がりや、
体脂肪率5%以下にする必要はありませんので、以下に説明する内
容で行ってみて下さい。
シェイプアップのための戦略
その1 有酸素運動
脂肪燃焼のために有酸素運動を行う場合、注意が必要なのが運動
強度の設定と運動時間の設定です。あまり強度を高くしてしまうと、
体脂肪がエネルギーとして使われる割合が極端に減ってしまいます
し、強度が軽すぎても単位時間あたりのエネルギー消費量が少なく
効率が悪くなります。つまり、体脂肪がエネルギーとして使われる
割合と単位時間あたりのエネルギー消費量のバランスが一番とれて
いる強度が適正強度となります。一般的には、最大酸素摂取量の
50%の強度、もしくは最大心拍数の65%が適正と言われています。
適正目標心拍数(THR)は以下の式で求められます。
THR={(220−年齢)−安静時心拍数}×0.65+安静時心拍数
運動時間については、運動時間と、体脂肪の利用率の間に関係が
あり、脂肪を効率良くエネルギーとして使うためには最低20分の
運動が必要と言われています。20分を越えるとどんどん効率が増
し、2時間〜3時間位で最高値(消費エネルギー全体の約70%)に
なります。種目としては、低体力者や肥満気味の人は20分のウォ
ーキングか自転車こぎから始めると無理なくできます。慣れてきた
ら徐々に時間を伸ばしていきましょう。ある程度体力のある人や運
動習慣のある人は、ジョッギングやランニングでもOKです。
その2 筋トレ
ただ痩せるだけでは“減量”になってしまい、“シェイプアップ”
とは言えません。シェイプアップの場合は身体のアウトラインを際
だたせる必要があるため、アウトラインを形作る筋肉をしっかり鍛
える必要があります。鍛える筋肉は、大胸筋、広背筋、三角筋、腹
直・腹斜筋、大殿筋、大腿四頭筋、ふくらはぎ、となります。
<筋トレの種目>
大胸筋:ベンチプレス、チェストプレス
広背筋:懸垂、ラットプルダウン
三角筋(肩):ダンベルサイドレイズ、マシーンサイドレイズ
腹直筋:クランチ、シットアップ、アブドミナルマシーン
腹斜筋:サイドベント、ロータリーツイスト
大殿筋、大腿四頭筋:スクワット、ランジ、アブダクション・アダクション
ふくらはぎ:カーフレイズ、ドンキーカーフマシーン
<強度・反復回数・セット数>
腹筋・ふくらはぎ:20回がややきつい位の重量で20回×3セット
それ以外の部位:10回がややきつい位の重量で10回×3セット
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